オーストラリアの豪ドルは、高金利・資源国通貨で商品価格との連動性が高い特徴を持っています。
対円で見ると、1990年には120円台をつけていた豪ドル/円相場は、その後、オーストラリアが不況になったことや円高のあおりを受け、1995年には1豪ドル58円にまで下落しました。
しかしここ最近の豪ドル/円の動きを見ると、2003年以降、円安・豪ドル高が続いていることが分かります。
この背景の一つには、オーストラリアが『高金利通貨の代表』として個人投資家から高い人気を得ていることがあります。
日本ではゼロ金利政策が継続される一方で、オーストラリアは金利水準が高いことから、豪ドル建ての外国債券や外貨預金に人気があります。
●豪ドル高には資源国通貨の強みが
豪ドルは高金利通貨であると同時に『資源国通貨』という側面も持ち合わせています。
つまり、金をはじめとする資源価格が上昇すると、オーストラリアから諸外国への輸出額が増えることから、外国為替市場(FX市場)で豪ドルをを買う動きが強まるのです。
オーストラリアは資源国家として有名です。
鉱産物のうち世界でも首位を争う産出量を持つものに金・ボーキサイト・オパール・鉛・鉄鉱石・タングステン・亜鉛などがあります。
また、石炭・銅・ニッケルの主要産出国でもあります。
オーストラリアからこれらの資源を購入するには、豪ドルが必要であり、これが豪ドル高を誘うのです。
2008年に入ってさらに原油価格が急騰していますが、原油価格が上昇すればインフレ懸念から『金』が買われます。
これも豪ドル高の要因となります。
最近の原油価格・資源価格の高騰の影響を受け、対円でも再び1豪ドル100円を突破してきています。
●取引市場が小さいので乱高下に注意
2008年に入ってから好調の豪ドルですが、2005年後半から2006年にかけては、豪ドル相場が大きく崩れました。
人気が高いとはいえ、米ドルやユーロなどに比べると為替市場での取引高が非常に小さい通貨なので、いったん崩れると一気に豪ドル安が進む恐れがあります。
豪ドル通貨には、乱高下するリスクがあることを覚えておきましょう。
豪ドル相場の先行きを考える上では、オーストラリアの金融政策が重要になります。
インフレ率や雇用動向に加え、リスクファクターである、経済収支赤字に注目しましょう。
オーストラリアの政策金利は原則、毎月第1火曜日に開かれる豪州準備銀行の金融政策会議で決定されます。
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