スイス経済は、2003年にマイナス成長に陥ったものの、2004年以降は好調な内需と世界経済の回復を背景とする輸出の増大に支えられ、2005年には1.8%、2006年には2.7%の成長と好調です。
失業率も、2001年秋にはスイス航空の破綻に伴う大量解雇などが影響し、2003〜2004年は4%台を記録していましたが、好調な経済を反映し、2006年には3.3%まで下がり、その後も順調に下がってきています。
FXにおいてスイスフランは、地域紛争やテロなどが勃発したときに買われる傾向があります。
冷戦の当事国がアメリカだったこともあり、冷戦中は特に有事のスイスフラン買いが対米ドルで目立ちました。
1970年頃に4.30ドル台だった米ドル/スイスフラン相場は、冷戦が終結した1989年末時点には1.30ドル台にまで下落するほど、FX市場では米ドル/スイスフラン買いが活発だったのです。
そしてドル/円がFX市場最安値を付けた1995年4月には、1.10ドルまで下落しました。
米ドルが売られる局面では、スイスフランが買われるというケースが見られる・・・ということは、米ドルが弱含んで推移しているときこそ、スイスフランに投資するチャンスと見ていいでしょう。
●スイスフランの価格はユーロと連動する
『有事のドル買い』という傾向が後退する一方で、避難通貨としての地位が向上しているのがスイスフランです。
特に『9・11』同時多発テロ以降、その傾向が顕著になっています。
2003年のイラク戦争開始時、2006年の北朝鮮によるミサイル発射や、イスラエル軍のレバノン侵攻の際には、いずれも有事のスイスフラン買いが、対円でも活発になりました。
ただ、注意しなければならないのは『有事のスイスフラン買い』はそう長続きしないということです。
つまり、何か大きな事件が勃発した時、瞬間的に買われるものの、少し時間が経つと、何もなかったかのように元の水準に戻ってしまうのです。
このような特性を考えると、FXでのスイスフランはどちらかというとデイトレードなどの短期トレード向きの通貨という結論になります。
相対的な金利水準も低いため、スワップポイント狙いで投資する対象にもなりにくいからです。
なお、スイスフランの値動きは、対ドルで見た場合、かなりの部分でユーロと同じような動きを見せています。
スイスの貿易対象地域の9割がユーロ経済圏ということが大きいのでしょう。
ユーロが米ドルに対して強くなるとスイスフランも米ドルに対して強くなり、ユーロが米ドルに対して弱くなると、スイスフランも米ドルに対して弱くなる傾向があります。
そして、対米ドルでスイスフランとユーロがほぼ同じ動きをするということは、対円でも同じことがいえることになります。
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