香港ドル/円で稼ぐ・儲ける

●香港ドルは、ドルペッグ制(ペッグ制とは固定相場制の一形態で、特定通貨との為替レートを一定に保つ制度のこと)、政策金利は5.75%

香港は正式名称を『中華人民共和国香港特別行政区』といい、中国は一つの国で2つの制度(社会主義と資本主義)が並存している珍しい国です。
香港特別行政区基本法によって、高度な自治権を有している反面、外交と軍事は中国政府の管轄となっています。

ご存知のように1997年に中国に返還されるまでは、香港はイギリスの植民地でした。
返還後は中国が香港の外交権と軍事権は掌握しましたが、基本的な社会制度は変わらず、現在の一国二制度を採用しています。
通貨においても一国二通貨となっており、1983年に導入された米ドルとのペッグ制(1米ドル=7.8香港ドル)が中国返還後もそのまま維持されています。
2005年からは1米ドル=7.75〜7.85香港ドルの間の変動が認められるようになりましたが、小幅なので基本的にFXでの『香港ドル/円』相場は、『米ドル/円』相場とほぼ同じ動きをします。

香港はアジアで、東京に次ぐ国際金融センターです。
中国の1行政地区でありながら、1人当たりのGDPはサミット諸国並で、成長率も7%程度の高い成長率を誇っています。
通常、紙幣は中央銀行が発行しますが、香港では香港上海銀行・中国銀行・スタンダードチャータード銀行の民間銀行が発券しているのが特徴です。
図柄は3つの銀行でそれぞれ違うため、同額面、3種類ずつの紙幣が流通しています。
流通量は各銀行の外貨準備高に応じており、香港上海銀行が最も多く、次いで中国銀行、スタンダードチャータード銀行の順になっています。
中国が将来的にも一国二通貨を継続するのかどうかは、FX相場(為替相場)にとっては注目ポイントです。


●1香港ドルの価値が1元の価値と逆転

FX相場(為替相場)における香港ドルの変動要因としては、米ドルと同様に、経済指標や要人発言などが主要な要因となっています。
その他、香港市場で上場している中国株の動きにも影響を受けます。
香港市場で上場している中国株は香港ドルで売買されているため、中国株の取引が活発になればなるほど、海外の投資家の取引需要増加が見込めます。
そのため中国株式相場の上昇によって、FX相場(為替相場)における香港ドルが上昇するケースが見られます。

また、中国人民元の上昇も、香港ドルの上昇要因になります。
ただ、2005年7月の切り上げ以降、上昇を続けている中国人民元に比べると変動幅は小さく、2007年1月には、香港返還後、初めて1香港ドルの価値が1元を下回りました。
今後、人民元の信用力や流通量の上昇が進むと、FX相場(為替相場)における香港ドルの評価に変化が出るかもしれません。
香港行政長官府長官は『香港ドルを人民元に連動させることは検討の余地があるが、人民元が国際的に交換可能になることが条件』と、将来的には人民元との連動の可能性を示唆している模様です。

世界での地位低下が見られる米ドルに連動するのがいいのか、発展著しい中国の人民元と連動した方がいいのか。
いずれにしても今後の人民元の動向が香港ドル、ひいてはFX相場(為替相場)に与える影響は少なくありません。

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