マイナー通貨とはFX市場で取引量の少ない通貨のことです。
主なマイナー通貨としては、トルコリラ・アイスランドクローネ・ハンガリーフォリント・メキシコペソ・チェココルナ・ブラジルレアルなどが挙げられます。
マイナー通貨のFX相場に参加する人が少ないわけですから、値動きは当然荒くなります。
また、ニュースなどでも頻繁に取り上げられるアメリカやEUなどと違い、情報も手に入りにくいため、FX市場で何かあったときに売り遅れる可能性もあります。
ただし、リスクが大きい分、リターンも大きいのがマイナー通貨の特徴です。
●トルコリラ
マイナー通貨の筆頭といっても過言ではないのがトルコリラです。
トルコの金利は16.25%(2008年6月時点)と桁違いに高いことから、スワップ狙いの個人投資家の間で人気です。
2001年に経済危機が起き、IMF(国際通貨基金)の主導で財政再建を行ってきた結果、経済はV字回復。
トヨタを始めトルコへ進出する製造業も増えました。
依然としてインフレが続いていることから、さらなる利上げもあるのではないかという予想もされています。
ただ、2007年5月に首都アンカラで爆弾テロ事件があり、政局は不安定です。
●アイスランドクローネ
トルコリラに続く高金利通貨がアイスランドクローネです。
金利は15.50%(2008年6月時点)の高金利でありながら、トルコのような政治不安がないのが最大の魅力といえるでしょう。
国民1人当たりのGDP(国内総生産)も高水準で、アイスランドの国際競争力は世界第4位、これからますます注目が集まりそうです。
●ハンガリーフォリント
トルコやアイスランドまではいかなくても、高金利通貨として人気が高いのがハンガリーフォリントです。
近年のハンガリー経済は、主要輸出国のドイツの景気回復が進んでいることから、堅調に推移しています。
金利は8.50%(2008年6月時点)です。
ただし、財政赤字と経済赤字の双子の赤字が不安材料といえます。
●メキシコ・ヌエボ・ペソ
同じく、メキシコ・ヌエボ・ペソも高金利通貨で金利は7.75%(2008年6月時点)。
最近の原油高が産油国であるメキシコにもプラスに働き、金融緩和の継続による内需下支え効果もあいまって経済は落ち着いています。
メキシコも1994年通貨危機時にIMFの支援を受け、通貨は変動相場制に移行。
NAFTA(北米自由貿易協定)の一員であることから、アメリカとの繋がりが強いのが特徴です。
リスク要因はトルコと同じく政局です。
●ポーランドズロチ
質の高い労働力が魅力のポーランドです。
2004年のEU加盟後も通貨統一が行われなかったので、今でもポーランドズロチが取引されています。
東欧の通貨の中では流動性が高く政策金利も5.75%(2008年6月時点)と比較的高いことから、スワップ目的で長期保有する人も多いようです。
ユーロと似た動きをする特徴があります。
●ノルウェークローネ
ノルウェークローネも先進国としては高金利通貨で、金利は5.50%(2008年6月時点)。
自然豊かなノルウェーは林業や漁業も盛んですが、実はロシア、サウジアラビアに次ぐ、世界第3位の原油輸出国(OPECには加盟していない)です。
このところの原油高がノルウェー経済にも大きく貢献しています。
●スウェーデンクローナ・ブラジルレアル・チェココルナ
スウェーデンは福祉国家、男女平等政策が経済を支え、堅調に推移しています。
スウェーデンクローナ金利は4.25%。
この他にも、ブラジルレアル金利12.25%、チェココルナ金利3.75%(いずれも2008年6月時点)など、マイナー通貨は高金利通貨の宝庫といえます。
●マイナー通貨は、ポートフォリオ(分散投資)の1つとしてFXトレードを行う
世界には今後の高い経済成長を見込める上に、日本よりずっと高金利の国の通貨がたくさんあります。
ただ、こうした通貨は取引量が少ないため、FX市場で何かが起こるとすぐに資金を引き揚げられる危険性があります。
マイナー通貨一点集中買いはやめて、あくまで『ポートフォリオ(分散投資)の中の1つ』と考えてFXトレードを行うようにしましょう。
そうすることで、リスクヘッジができ、最終的にはFXでの利益を多く残すことができるのです。
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